オナ電

バイトの先輩は出会い系でオナ電していた
「女性のオナニー」と言う甘美な響きの言葉に魅せられていたのは高校時代の話だ。
毎日のように「ああセックスしてえなあ」とオナニーに明け暮れていた僕のもとに、悪友が「女もオナニーするらしい」と情報を持ち込んできた。考えてみれば、僕は「セックスしたい」とオナニーをしている。ならば「セックスしたい」と考えている女性がオナニーをしていてもおかしくはない。女性のオナニーのやり方などを知るのはもうちょっと後の話ではあるが、とても納得のいく話ではあった。同時に「セックスしたくて」オナニーしている男女がいるのだから、自分の童貞卒業も時間の問題、そしてそれはオナニーからの卒業でもあった。セックスできる環境であれば、疑似セックスであるオナニーをする必要はないと考えたからだ。
あれから10年以上が経ち、僕は今、オナ電をしている。結局、オナニーを卒業できていないのだ。
いや、セックスは経験した。セフレがいた時期もある。もちろん、初体験の時はオナニーでは味わえない感触に興奮したものだが、次第に「なんだこんなものか」と感じるようになってきた。そして、結局、僕は「セックスで体験した感触をおかずにしたオナニー」へとフェニックスしてしまったのである。
そんなことを、セックスとは無縁な女友達と電話で話していると「あ、それわかる」と同意された。「セックスはコミュニケーションでしかなくて、快感的にはオナってる方が数倍いいんだよね」と来た。
こうして、僕は彼女とオナ電をするようになった。彼女はまあ、ルックスは痩せたブルドッグみたいだし性格も付き合うにはきつい部分がある。おそらくセックスできるムードになったとしても僕は勃たないだろう。しかし、声だけのオナ電なら話は別だ。頭の中で彼女の声と、ルックスが好みの女優と、初体験の感触をミックスさせれば、それは僕にとって最高のオナニーとなる。それは彼女も同様だったのだろう。オナ電の魅力を知ったからには、僕は一生オナニーに留年するものと思われる。
セクスティングでオナニー
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