肉便器
「大奥って将軍さまの肉便器チームだよね」
セフレのハナミズキさんがそんなことを言いだして茶を吹きそうになった。
「江戸幕府のハーレムだよね。将軍さまが、よしよし今宵はそちにいたそう、ぐへへって感じで自分の肉便器を調教するんだよね」
・・・違うと思うぞ。
でもまあ、僕も映画やドラマくらいでしか知らなくて、実際のところは将軍さまの生活のお世話をする侍女の集団と言う認識くらいしかないのだが、実は裏ではそう言う用途もあったのかもしれない・・・肉便器はともかくとして。
だが、大奥全員が将軍さまの肉便器とは考えにくい。だいたい、将軍さまの体がもつまい。
「家康はジジイだから無理だろうね。でも、吉宗は余裕っしょ?だって、暴れん坊将軍と言われていたくらいなんだから、そっちの方も暴れん坊だったに違いない」
うん、まあ、それはテレビの時代劇だけどね。徳川吉宗が本当に暴れん坊将軍と呼ばれていたわけじゃないんだよ。もうひとつおまけに、家康公も最初から歴史の教科書に載っているようなジジイだったわけじゃないと思うよ。
「さすがに全員を調教するのは無理だろうから、きっと将軍さまの手が回らない分は、爺やが将軍さま向けに肉便器を調教するのがお勤めだったんだろうなあ」
ハナミズキさんはどうしても大奥を肉便器チームにしたいらしい。
まあ、僕もハナミズキさんとはセフレサイトで知り合って仲良くやらせてもらっているのだが、こんな感じでちょっとばかりオツムが弱いところがあって、こうやって抱いていると、何だか彼女をだまして肉便器にしているような申し訳ない気持ちになることもある。もしかしたら、吉宗も僕と同じような気持ちで大奥の女中を抱いていたのかもしれない。
そんな物思いにふけっていると、ハナミズキさんが何やらニヤニヤしながら言ってきた。
「でも、わたし、吉宗だったら肉便器になってもいいなあ。ジジイはイヤだけどイケオジなら大歓迎だし、喜んでパンツ脱いじゃうわ」
キミ、絶対に今、○平健に抱かれている自分を想像しただろう?あと、江戸時代にパンツはない、たぶん。
割り切りでただまん
割り切りでただまん